素人でもメンテナンスできる?|やりがちな失敗と対処方法

はじめに

昔と違い、今は検索すると色々な情報がネットから得られるようになり、プロ並みの経験がなくてもたいていのことを手軽に自分でできるようになりましたよね。

工具なんかもだいぶ手ごろな値段になり、通販も充実しているので手に入れやすくなりました。

私が若かりし頃に、工具をそろえていたころより1/10の値段になっている工具なんかも結構あって、今の若い人がうらやましいです。

当然、自分でやれるところは自分でメンテナンスしたくなる方も多いと思います。

でも、自分でできるのか不安にもなりますよね。

そんな方のためにお役に立てるような情報をお知らせしたいと思います。

メンテナンスに必要な工具

ジャガーランドローバーの整備に必要な工具は、どこまでやるかによりますが、2000年代以降の発売の車両についてはねじのサイズは基本的にミリで大丈夫です。(それ以前のXJ40とかX300なんかにはインチも結構使われています)

✙ドライバーは国産車やホームセンターにある普通の規格とは違う種類です。

正確には国産車の規格はフィリップス、ジャガーランドローバーのはポジドライブといいます。ポジドライブのほうがフィリップスより大きなトルクがかけられます。

同じ様に見えますが、固いねじを外す場合、規格が合っていないとあっという間に滑めてしまいますのでお気を付けください。

最近では、小さいねじでもトルクススクリューを使う傾向になっています。(そのほうがポジドライブより大きなトルクがかけられてなおかつ、滑めずらい)

あとは、ご自身で行いたい作業によりますが、まずは上記を参考に工具を揃えて戴けたらよいかと思います。

ディーラーのメカニックは、国産車や他のブランドのメカニックと比べても多くの工具を持っています。(自腹なんです)それだけ作業性が悪いという事なんですけども。

マニュアルを入手する

簡単な作業以外は整備マニュアルが必須になります。交換手順もそうですが、トルク管理をきちんとするためにです。

プロでもトルクレンチを使わずに手ルクレンチで済ましている場合を多く見かけますが、規定トルクとずれている場合がほとんどです。

だいたい10ミリ辺りの小さいねじはオーバートルク、13~15ミリ辺りは適正で、17ミリ辺りからはトルクが足りていない場合が多いです。

特に足回りやエンジン周りの大きいサイズのねじには角度締めと言って、規定トルクで締めてから規定角度回すというねじがあります。

ボルト自体の伸びを使ってしっかり対象物を保持するためなんですが、長めのボルトで270度指定なんかだとちぎれるかと思うようなトルクをかけます。

普通に緩まないように締めただけでは明らかにトルクが足りませんので、緩んだり、走行中のガタにつながります。

足回りやエンジン本体の整備にはマニュアルをぜひ参考にしてください。

ジャガーランドローバー本社が、有料ですがマニュアルを一般公開しています。

https://topix.jaguar.jlrext.com/topix/vehicle/lookupForm

左側の登録から登録してログインします。車種情報が必要になるので車台番号がわかるものを用意してください。

ねじが余った/元に戻せなくなった

これは本当にあるあるだと思います。

私もプロになる前、自分で原付の整備してた頃なんかは余らないほうが奇跡でした。

プロになってからはそういうわけにはいきませんので、きちんと整理しながら分解していくようになりました。

分解時には覚えていられそうな気がしますが、そんな自分を信用してはいけません。必ず忘れます。

完全に忘れた自分にもわかるように、対策しながら分解していきます。

具体的には、

①写真を撮る。(図を描いておく)

今はスマホがあって写真を撮りやすくなったので、とにかく写真を撮りまくれば後で参考になります。

ただし、意外と写真は分かりずらいことが多いので、手書きのイラストのほうがいい場合もあります。

ファンベルトを外すときなどは、後で組み付けるときに必ずわからなくなるので、毎回外す前に図を描いておきます。

②ねじ類は細かく分類する。

小さいトレーや袋などを使って部品ごとに分類する。アンダーカバーのねじだけとか、足回りだけとか、外した部品ごとに分類すると組み付けるときにわかりやすいです。ボルトナットを探す時間も短縮できてお勧めです。

③ホースやカプラーは相手がわかるようにテープなどを貼って記入する。

インテークマニフォールドを外すなんて作業をする場合、多数のカプラーや冷却水ホース、バキュームホースを外すと思いますが、後々間違えないようにテープや荷札などで相手がわかるようにしておきましょう。

冷却水ホースなどは近いところに同じ径のホースが隣接していたり、カプラーも相手が見つからなくなったりすることや、普通違う相手には刺さらないのに、刺さってしまうことがあります。

間違えに気付かずに組みあがってしまうので、作業後にエンジン警告灯が点灯したり、オーバーヒートを起こしたりしますが、どこを間違えたのかは後からではなかなか分かりません。

コントロールモジュール系の交換

ナビゲーションが壊れたとか、何かのモジュールが壊れてヤフオクで中古部品を買って自分で交換する。なんてことがあると思います。

コントロールモジュール自体の交換はさほど難しくないので、ご自分で交換するのもよいかと思います。

ナビゲーションユニットなどはポン付で動きますが、エンジンやオートマ、ボディコントロールモジュールなどは診断機による設定が必要なので中古部品を購入する場合はよく確認してください。

コントロールモジュールの作業をする場合は事前にバッテリーのマイナス端子を外してください。静電気でモジュールを壊さないように作業前には車の金属部分(塗装やメッキされていない部分)に触れてから始めてください。ドアのボディ側キャッチなんかが触りやすいと思います。

コントロールモジュールにはたいてい多くのカプラー差込口があり、空いている所がある場合もあるかと思います。

外す前に写真などを撮り、新旧のモジュールのコネクター数や部品に貼ってある品番なども一致するかよく確認しましょう。

まとめ

いかかでしたでしょうか?

この記事が皆さんの参考になればとても嬉しいです。

これからも皆さんのお役に立てる記事をドンドン書いていきますので、

リクエストなどがあればコメントをお願いいたします。

(個別の作業方法などにはお答えできません。また、作業に関しては自己責任でお願いいたします。記事はなるべく正確になるように努力しておりますが、この記事を参考にされて作業された結果について、いかなる責任も負えませんことをご了承ください。)

Cropped image of a man’s hands grabbing a tool from his toolbox

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